メダカとの対話

目高の子 趣味

趣味とまではいきませんが、建設現場で同僚といっしょに飼い始めたのがきっかけでメダカにエサを上げるのが日課になっています。外で飼っているものですから冬の間はまったくエサを上げる必要がありません。人間ならばとっくに凍え死んでいるでしょうが、メダカは水槽の下でじっとしていて、春になれば少しずつ動き出します。その生命力たるや驚くばかりです。

2年間でずいぶんと増えました。3つの水槽それぞれ30匹以上で数えるのをやめたぐらいです。そのメダカたちの一部を京都からマキノの池まで容器に入れて移動したのですが、このとき失敗しました。容器いっぱいに水を入れてしまったことから、かわいそうに数匹のメダカが酸欠で亡くなってしまいました。食べ盛りの晩春にエサのない自然環境に放つことも彼らにとって過酷なことだと思います。

同じような大きさでも、ゴキブリやカメムシならば嫌われ、メダカや金魚は愛されます。これは人間の普通の感覚ですが、考えてみればおかしなことかもしれません。益虫と害虫にしろ、キノコにも花にも毒となるものもあれば益となるものあります。人間目線でみれば区別であっても彼らにとっては明らかな差別です。人間の都合で彼らの運命が決まります。大袈裟に申せば虐殺と同じです。

そんなことをボーっと考えながら、水面をスーっと走るように泳ぐメダカたちを眺めておりました。昨日は「みどりの日」そして今日は「こどもの日」。連休も明日で終わります。今日はこれから身支度をしてマキノに帰ります。8日には参禅堂の材木が現場に搬入されるそうです。10日には足場が組まれます。いよいよ近づく11日。一大イベントに向け準備万端、遺漏なきを期します。

どうぞよろしゅう。

童謡「めだかの学校」

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