亡き母の誕生日。

5月7日は母の誕生日。
子供の頃、わたしたち兄弟の誕生日には母はご馳走を作ってくれた。
ところが母自身の誕生日は普段通りだった。
そんな変なことはよく覚えている。

随分前、誕生日は母に感謝する日だと聞いた。
永六輔氏だったかもしれない。
理論的に無論であり何の異議もない。
ただわたしは、本当に感謝してるだろうか。

母の一生は知る限り「戦いの日々」であった。
戦争。
戦後。
商売。
子育て。孫の守り・・・

空を見上げると思う。
母は偉大であった。
・・・

そして優しかった。