薪割りが楽しいワケ

薪割りする老人 参禅堂

今日、マキノの現場では、基礎工事の地業と呼ばれている基礎砕石の敷均しと転圧および捨てコンの型枠作業が行われる予定です。

基礎はいわゆるベタ基礎方式で、コンクリートの箱のようなものを作ります。
これらの作業の様子については、明日の土曜日に写真を撮って記録いたします。


さて、数ある作務(さむ)のなかでも比較的重労働なのが「薪割り」です。
これ、やったことがある人にとっては何でもないのですが、少々コツがあります。
山から伐り出した材木を4~50cmの長さに切ります。(玉切りといいます)
これを切り株の上に立てて、斧でスパッと二つに切り、それをまた二つに・・・

文字で書けばかんたんですが、最初はほとんど上手くいきません。
まず、切り株(薪割り台)の上面がまっすぐ水平になっていることが第一条件です。
つぎに、よく切れる斧を使う、斧の刃をよく研いでおきましょう。
(よく切れる斧を買うのが一番早いですが)
そして、振り下ろし方は力をいれず、斧の重さだけを使います。

薪割りは手で斧を持つのですが、手で打とうとすると失敗します。
杭打ちでも剣道でもそうですが、息を止めて腰を入れるのがコツといえばコツです。
まあ、何事もそうですが、こればかりは練習あるのみです。
薪割りひとつ、いまは動画とかの情報がふんだんにあります。
便利な時代になりました。

なぜこのようなことを述べるのか?

理屈で薪は割れません。
薪が必要であれば、薪を買ってくるか、それとも自分で割って作るか。
そもそも薪は必要なのか?

参禅堂の建築は、この薪割りに似ています。
いや、何事もそうかもしれません。
そもそも参禅堂は必要なのか?

(理屈抜きに)

薪割りしたくなっただけです。
参禅堂をどうしても建てたかっただけです。

子供のときからの夢でしたから。

男の子の夢です↓

玉切りと薪割り



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